~薬剤師が教える「なんかダルい」の正体~
👋 はじめに
「寝ても疲れがとれない」
「仕事終わりにヘトヘトで何もできない」
「カフェインや栄養ドリンクでなんとかごまかしてる…」
そんな“慢性的な疲れ”を感じている男性、実は栄養不足が原因かもしれません。
薬剤師として栄養指導やサプリメント相談を受ける中で、疲れやすい男性に共通して不足しがちな3大栄養素を、科学的根拠とともに解説します。
① 鉄(Fe)|「隠れ貧血」に注意!
✅ なぜ必要?
鉄は酸素を全身に運ぶヘモグロビンの材料。不足すると、筋肉や脳に酸素が届きにくくなり、
▶ だるさ・息切れ・集中力低下といった疲労感の原因に。
📚【根拠】
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」によると、20〜40代男性の鉄の推奨量は7.5mg/日。
しかし、実際の摂取量は平均で6〜6.5mgとやや不足傾向。
🧪薬剤師の視点:
「特にダイエット中・インスタント中心の食生活の方は要注意。“貧血=女性の話”ではありません」
🍖 主な食品
- レバー(豚・鶏)
- 赤身の肉(牛モモなど)
- あさり・いわし・かつお
- 納豆・小松菜
② ビタミンB群|エネルギー代謝の要
✅ なぜ必要?
糖質・脂質・タンパク質をエネルギーに変えるとき、必須なのがビタミンB群(特にB1・B2・B6・B12)。
不足すると、エネルギーをうまく作れず、
▶ 疲労感・だるさ・イライラ・肩こり・口内炎などの原因に。
📚【根拠】
・B1(チアミン)は糖質の代謝に必要
・B6はタンパク質代謝や神経伝達物質の合成に関与
・B12は赤血球の合成に関与し、神経の正常な働きにも必要
🧪薬剤師の視点:
「エナジードリンクで一時的に元気になった気がするのは、B群のおかげ。でも、常習的な摂取ではなく、食事+適度なサプリで安定補給を。」
🥚 主な食品
- 豚肉(B1)
- 卵・納豆(B2・B6)
- 鮭・カツオ(B6・B12)
- 玄米・全粒粉パン(B群全体)
③ マグネシウム(Mg)|ストレスと疲労に効く“神経のミネラル”
✅ なぜ必要?
マグネシウムは300以上の酵素の働きをサポートし、神経・筋肉の正常な働きやエネルギー生成に必須。
不足すると、
▶ 疲れ・だるさ・睡眠の質低下・こむら返り・イライラが起こりやすくなります。
📚【根拠】
・国民健康・栄養調査(厚労省)によると、現代人はマグネシウムの摂取量が慢性的に不足傾向。
・ストレスやアルコール摂取、カフェインの摂取によって体外に排出されやすい。
🧪薬剤師の視点:
「疲れ・睡眠トラブル・筋肉のこわばりがある男性には、“マグネシウム不足の可能性”をまず疑います」
🥜 主な食品
- アーモンド・くるみ
- 玄米・大豆製品
- 海藻類(わかめ、ひじき)
- ほうれん草
🧴 疲労対策におすすめのドラッグストアアイテム(例)
製品名 | 特徴 |
---|---|
アリナミンEXプラスα | ビタミンB1・B6・B12高配合。肩こりや疲れの根本対策に◎ |
ファイチ | 鉄+葉酸+ビタミンC配合。食事で鉄がとれない人に |
ミネラルマグ(サプリ) | マグネシウム+ビタミンDも入っており吸収率◎ |
※継続的な使用は、服用目安や薬との相互作用に注意してください(薬剤師へご相談を)。
✅ まとめ:疲れやすさ=“栄養のサイン”かも?
- 疲れ=頑張りすぎ、ではなく栄養の偏りや不足が原因かもしれません
- 「鉄」「ビタミンB群」「マグネシウム」は現代の男性が不足しやすい3大栄養素
- 食事+サプリで、無理せず体を整える習慣を
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