~薬剤師が教える、紫外線対策の本当の話~
👨🔬 はじめに
「男は日に焼けてなんぼ」
「日焼け止めなんて女性のもの」
そんな考え方、今すぐ捨ててください。
紫外線は、見た目・健康・印象に直結する“見えないダメージ”。
薬剤師として皮膚の構造や老化のメカニズムを学んできた立場から、なぜ男性こそ日焼け止めが必須なのか、科学的根拠とともに解説します。
🧪 なぜ“男性こそ”日焼け止めが必要なのか?
① 紫外線=肌老化の約8割の原因
紫外線は、皮膚の奥にある真皮層にダメージを与えます。
その結果:
- シワ
- たるみ
- シミ
- くすみ
…といった、いわゆる**「老け顔」の主要因**になります。
📚【根拠】アメリカ皮膚科学会(AAD)によれば、肌老化の**約80%は紫外線による“光老化”**とされています。
② 紫外線は天候や季節に関係なく降り注ぐ
曇りでも紫外線量は晴天時の約6割。
さらに、春〜秋はUVAが強く、冬でもゼロではありません。
👨⚕️男性は外出時にノーケアで過ごす時間が長いため、知らないうちに蓄積ダメージを受けている可能性大。
③ 将来の皮膚がんリスクにも影響
特にUVB(紫外線B波)は、細胞のDNAに傷をつけ、皮膚がんの発症リスクに関与します。
日焼け止めは、美容だけでなく**“健康のための予防薬”**とも言えるのです。
💡 日焼け止めの基礎知識:SPFとPAとは?
表示 | 意味 | 対策できる紫外線 | 推奨用途 |
---|---|---|---|
SPF(例:SPF50) | UVB(赤くなる日焼け)を防ぐ指標 | 外でのレジャー・通勤・ランニング | 15〜50を使用目的に応じて選ぶ |
PA(例:PA+++) | UVA(シワ・たるみの原因)を防ぐ指標 | 長時間の外出・ドライブ | +が多いほど効果が高い(最大++++) |
🧴 薬剤師が教える!男性向け・日焼け止めの選び方
① 使用シーンで選ぶ
- 通勤・ちょっとした外出
→ SPF20〜30、PA++ でOK。
例:ニベアメンUVプロテクター - 外仕事・スポーツ・レジャー
→ SPF50、PA+++ 以上を推奨。
例:アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク
② 使用感・テクスチャーで選ぶ
- ベタつきが苦手な人
→ ジェルタイプ or スプレータイプ(速乾・さらさら)
例:ビオレUV アクアリッチ ウォータリーエッセンス - 肌が敏感な人
→ ノンケミカル(紫外線吸収剤不使用)の敏感肌向け
例:キュレル UVエッセンス(顔・体用)
③ 石けんで落とせるものを選ぶ
メンズには特におすすめ。クレンジング不要で**“毎日続けやすい”**のがポイント。
「洗顔料で落とせる」と書いてあるものが◎。
👨⚕️ よくある男性の誤解と正しい知識
誤解 | 実際は… |
---|---|
黒くなれば日焼け止め不要 | 黒くてもダメージは蓄積して老化が進む |
冬は塗らなくていい | UVAは年中降り注いでおり、老化は進行中 |
塗れば一日中もつ | 汗・皮脂・摩擦で落ちるため、2〜3時間ごとの塗り直しが基本 |
✅ まとめ:日焼け止め=“モテ肌”と“未来の健康”を守る第一歩
- 紫外線は、老け顔・肌トラブル・将来の疾患の原因
- 男性こそ日焼け止めを“毎日の習慣”に
- ドラッグストアで手軽に買えるものから始めてOK
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